ゴジラXコング 新たなる帝国 感想
ネタバレあります。
あらすじ
謎のイメージに悩まされるジア。ジア達は、その原因を突き止めるために地下空洞にコングと向かう。しかし、自分と似た巨大な猿(グレート・エイプ)を見つけたコングは、それを追って姿を消してしまう。そこでコングが見たのは、同胞がスカーキングに虐げられている光景。怒りを露わにスカーキングに反旗を翻すも、シーモの攻撃に深手を負い、敗走する。
一方、ジア達はイーウィス族の遺跡を発見。イーウィス族にスカーキングの魔の手が迫っており、ジアのイメージは救難信号であることが判明した。さらに、かつてスカーキングは地上を支配しようとゴジラと争ったことも明らかになる。手負いのコングはジア・イーウィス族の元に命辛々たどり着き、モナーク製の武装で回復・強化される。
ゴジラもこの救難信号を感じており、戦いに向けて強化を図る。怪獣ティアマトを倒し、その巣を占領。太陽風のエネルギーを受けて強化され、ヒレが桃色に変化する。
独力でスカーキングには敵わないと考えたコングは地上に向かい、ゴジラに助けを求める。お構いなしに襲い掛かるゴジラをなんとか殴りなだめ、ゴジラとコングは共に地下空洞へと向かう。
ジアが呼び出したモスラや、コングと絆を深めたグレート・エイプのスーコの助けもあり、スカーキングに辛勝する。
感想
モンスターバースシリーズに期待した通り、映像の迫力には大満足。ややコミカルな演出のあるビーチでの戦闘シーンもあるなど、戦闘の見せ方も幅があって楽しめた。
が、見終わった後の率直な感想は、ちょっと内容が薄くないか?だった。私の心構えが良くなかったと思っている。
これまでのモンスターバースシリーズは、多少ドラマがあり、種々の思惑が交錯したり*1命がけで子供を救おうとしたり...という先の見えなさがあった。今作は、概ね展開は予想通り、悪役のスカーキングはわかりやすく悪役。コングは一回やられるも強化して勝つ!というド王道。間違いなく面白いのだけど、言うならば何回か乗ったジェットコースターに乗っている感じ。ワクワクして叫びもするも、先が見えるので手に汗握る緊迫感は少ない。鑑賞中にこのあたりの認識をうまく切り替えられるようになりたい...。
個人的に好きだったところ
- ティアマトのビジュアル:モンハンのタマミツネのような和テイストもあり好みだった。瞬殺されてちょっと悲しい。
- スカーキングのキャラデザ:武器が鞭というのも圧制者間があり、頭のてっぺんからつま先まで余すとこなく悪役だった。オランウータンのように手足が長めなのも不気味で悪役感があるし、唾液がネバついてるのも嫌(いい意味で)。
- トラッパーのキャラクター:嫌いになる人いないであろう、チャラい仕事人。歯の治療があんなにコミカルになることあるんだ...。終盤の戦闘での活躍は、わかっていたけど盛り上がる。